【お宮参り】購入?レンタル?お宮参りの着物を選ぶときの3つのポイント!元着物販売員が解説!

子育て
ほしたこ
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こんにちは!ほしたこです。今回はお宮参りの着物についての記事です。

子供が産まれて、はじめてのイベントといえばお宮参りですよね。

お宮参りといえば、赤ちゃんに着物を着せているイメージがありませんか?

フォトスタジオなどでレンタルする方もいれば、百貨店や呉服屋さんなどで購入する方もいらっしゃると思います。

ほしたこ
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そこで今回は着物会社に勤めていた私ほしたこが、お宮参りの着物を選ぶポイントについて解説します!

この記事はこんな方にオススメ
  • お宮参りの着物について知りたい方
  • レンタルか購入するか悩んでいる方
  • 着物の選び方が分からない方

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お宮参りの着物って?

お宮参りの着物の通称は、

  • のしめ
  • 初着(うぶぎ)
  • 一つ身
  • 掛け着

など、様々な言い方があります。

この呼び方、男の子用の着物を「のしめ」と言ったり、女の子用の着物を「初着」と言ったり、はたまた総称して「一つ身」と言ったり人によって言い方が違ったりするんです。

掛け着というのは、お宮参りの着物は”赤ちゃんが着る着物”と思われがちですが、実はお母さんやおばあさんが抱っこしている赤ちゃんごと上から着物を掛けるので掛け着と言われたりします。

ほしたこ
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私は、「のしめ」と言っていたので以下からはのしめで解説していきますね。

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レンタルする?購入する?

お宮参りの着物をレンタルするのか購入するのかは、ぶっちゃけると最近はレンタルされる方が多いのではないかな、と思います。

その理由として、

  1. お宮参りの時の1回しか使わないから
  2. レンタルの方が安いから
  3. どこに売っているか分からないから

このようなことが挙げられると思います。

ここで、レンタルと購入の両方のメリットデメリットを書いてみます。

レンタルのメリット
  • 価格が安い
  • 色・種類が豊富
  • 付属品などもセットされている
レンタルのデメリット
  • 商品価値的には安いものが多い
  • 量産されている柄が多いので人とカブりやすい
  • 子供に残せない
購入のメリット
  • 商品価値的に高いものが多い
  • 珍しい柄などがあり一味違うものが選べる
  • 下の子や孫など、七五三の3歳のときにもう一度使える 
購入のデメリット
  • 価格が高い
  • 取り扱い店舗が少ない
  • 付属品なども揃えなければいけない

どちらも良し悪しがあるので、各家庭でよく相談して決めるのが理想的です。

ちなみに私ほしたこは、正直最初はレンタルする予定でしたが(笑)私の両親がせっかくなら!と用意してくれました。本当に有難いことです。

決まりはないですが、昔は女性側の家がのしめを用意するという風習があったそうです。

ちなみに旦那方の両親には、初穂料やその後の食事代などを出してもらえたのもすごく助かりました。

ほしたこ
ほしたこ

こんなに皆んなに愛されて産まれてきたことを祝福されてることを、子供が大きくなったときに、のしめや写真を見せながら話をするのが今から楽しみです!

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選ぶポイント

素材

のしめには、

  • 正絹
  • ポリエステル

の2種類の素材があります。

大まかに言うと、レンタルはポリエステルが多く、百貨店は正絹の取り扱いが多い傾向があります。

それぞれの特徴は次の通りです。

ポリエステル
  • 価格が安い
  • 発色がよく、色の種類が豊富
  • 手入れが楽
正絹
  • 手触りがなめらか
  • 高級感がある
  • 着心地がいい

レンタルの場合は正絹を取り扱っているお店も多いので、素材よりかは次で説明する色や柄で決めるのがいいかと思います。

購入される場合は正絹がおすすめです。

商品価値としても高いので、次の世代にも財産として残してあげられますよ。

のしめにも、様々な色があります。

男の子と女の子それぞれ説明していきます。

男の子

のしめは様々な色があるんですが、その中でも多い定番の色があります。

定番色
  • グレー

男の子ののしめの定番色は、黒色と紺色です。

特に黒色が圧倒的に多いと思います。

そして紺色は実は最近あまり作られておらず、人気の割に結構レアだったりします。

理由としては、紺色って薄いものもあったり濃いものもあったりしますよね。

そうすると染めたときにムラができたりするので、リスク回避のためにあまり量産ができないというのがあります。

他にも、緑や白、グレーなども多いです。

次に、あまり作られていない珍しい色を紹介します。

珍しい色
  • からし
  • 水色
  • 紫など

からし色なども男の子らしくてかっこいいですよ。

あとは、上記でも書いた通りレンタル(ポリエステル)だと色の種類は多いので、今は男の子ののしめでもピンクやオレンジ、明るい水色もあったりします。

私が働いていたとき、正絹でも同じような色を探すお客様がおられましたが本当にあればラッキーなぐらい無いんです。

ほしたこ
ほしたこ

特に男の子の水色は人気な割にすごくレアなので、見かけたときは是非検討してみてくださいね。

ただし注意するべき点として、そういった珍しいものはレアな反面、需要が少ないということです。

もしかしたら売れ残っている古い商品の場合もありますので、

  1. 袖などほつれて糸が出ていないか
  2. 日に焼けて変色していないか

以上のことなどを十分チェックしてから選ぶようにしてください。

女の子

定番色
  • ピンク
  • 黄色

女の子の定番色は赤とピンクです。

特に赤色が圧倒的に多いです。

赤色とはいっても、薄い赤や濃い赤、朱色のような赤など様々あります。

同様にピンクにも薄ピンクや濃いピンクもありますので、本当に女の子ののしめの色のバリエーションはとても多いです。

他には白や黄色も人気色です。

珍しい色
  • 水色

水色は男の子と同じく、人気の割に出回っているものが少ないため、レアな方になります。こちらも古いものの可能性もあるので購入の際にはほつれなどに注意してくださいね。

そして、女の子に黒色?と思われるかも知れませんが、その分柄が強調されて映えるのでとっても綺麗なんです。

のしめはサイズを調整すると七五三の3歳のときにも着れますので、その時は上から掛けるだけではなく、本人がちゃんと着ることになるのでその時のことを想像しながら選ぶのもポイントです!

次に紹介するのは柄です。

のしめの柄は、背中部分にメインの柄が大きく描かれているものがほとんどです。

背中だと目立たないのでは?と思うところですが、先ほど書いた通りのしめは赤ちゃんを抱っこしているお母さんやおばあさんごと上から掛けるので、背中の部分が一番見えることになります。

しかし、七五三の3歳の時に着るときは、被布というベストのようなものを上から着るので背中部分は隠れてしまいます。

なので背中部分の柄だけではなく袖や裾の柄にも注目しましょう。

男の子

のしめの柄って豊富に見えて、実はパターンが大方決まっているんです。

ここでも定番と珍しいものを紹介します。

定番柄
  • 鷹(タカ)
  • 兜(カブト)
  • 打ち出の小槌
  • 宝船

柄に関しては種類が本当に多いんですが、特に定番なのが鷹と兜の2種類です。

そして基本的に着物の柄には、縁起の良い柄が使われており、それぞれ意味が込められています。

鷹の柄

鷹の柄は、とても立派な鋭い爪が描かれています。その獲物を逃さないようなしっかりした爪で「幸運や運を逃さないように」という意味があります。

また、特徴的なのが目です。大きい目だったり鋭い目だったり、右や左を向いていたり。鷹は非常に目がいい動物です。遥か遠い先の獲物も見えるような視力を持つことから、「物事の本質を見抜く」「先を見通す力」をつけてほしいという意味があります。

そして、昔は鷹狩りという鷹を使った狩猟が、身分が高い人の間で流行っていました。織田信長も鷹狩りにハマったとされています。そのため鷹狩りは権威の象徴とされ、鷹は「出世や大成を願う」とされています。

兜の柄

もう一つの定番の柄、兜(カブト)の柄は戦で武士が頭を守るために着けるものです。大切な頭を守るものとして、「邪気や厄災から守る」という意味が込められています。

また、どののしめでもとても豪華な兜が描かれています。豪華な飾りがある兜は、身分の高い人が着けていたものとして、権威と高い地位を表して、出世や大成を願う意味があります。

他には、龍も人気の柄です。

辰年に男の子が産まれた方は龍の柄を選ぶ人も多いです。

龍はとても男らしくてカッコいいですよ。

ほしたこ
ほしたこ

私が働いていた頃に様々なお客様のリクエストがあったのですが、変わったもので生き物以外の柄というリクエストもありました。

珍しい柄
  • 赤富士

少し珍しいですが、虎や鯉の柄もあります。見かけたら是非検討してみてくださいね。

そういった方には松、富士山などもあります。全ての柄は健やかに育ちますように、など大切な意味が込められている柄なので、そういった意味から柄を選ぶのもおすすめです。

ただ、珍しい柄ほど高級なものが多いです。

一方、タカやカブトでも高級なものもあります。

刺繍や金糸が施されていたりすると価値が高いのでその点にも注目してみてください。

メインの柄の他にも、袖や裾などに太鼓や巻物、波や宝船なども描かれていますのでそこにも是非注目して選んでみてください。

女の子

定番柄
  • 鞠(マリ)
  • 花車

女の子の柄で特に多いのは、マリと鈴です。

マリの柄

マリの柄には、「丸々と健康に育ちますように」「どんな困難が起きても丸く収まりますように」などの意味が込められています。

円満な家庭を築いていけるお守りとして、嫁入り道具の中に鞠を持たせる風習もあります。

そのような女性の幸せを願うマリは、成人式の振袖の柄にも多く使われています。

大きいマリが1、2個描かれているものや、小さいマリが何個も描かれているものもあります。

マリの模様や色使いも様々あり、周りを金糸で装飾してあるものは豪華で綺麗なので是非探してみてくださいね。

鈴の柄

鈴の柄ですが、鈴は神社のお賽銭を入れる際に鳴らしたり、お守りに小さい鈴が付いていたりと、何かと縁起を担ぐ時に使われているものですよね。

鈴には、音が鳴るので魔除けや敵を追い払ったり神様や味方を引き寄せる、といったお守りでもあります。

ここでちょっとしたポイントなんですが、正直マリの柄と鈴の柄はパッと見はフォルムも丸いし似ているんです。

違いとしては鈴の方には紐や、音が鳴る穴が開いていたりするので、どちらかの柄にこだわりたいと言う方は注意してください。

ほしたこ
ほしたこ

名前に「鈴」という文字を使われている子のために鈴の柄を求めて来てくださったお客様がいました。

こういった理由で選ぶのもその子のためだけのもの、という特別な感じがしていいですよね。

他に花車や御所車があります。とても和風な感じの柄になるので、古風なものが好きな方にオススメです。

また、基本的に花がたくさん描かれているものがとても多いです。

メインがマリや鈴、その背景に花、という感じです。

袖や裾の細かい所まで柄が描かれているので注目してみてください。

絞り柄

また、「絞り染め」という手間のかかる技法で染められたものは、特殊な柄が出てとてもおしゃれです。

着物にしか出せない風合いがあります。一部分の柄だけが絞ってある「部分絞り」や、全体的に絞ってある「総絞り」があります。

しかし、その分高級なんです。

特に総絞りなんかは、振袖でもそうですが超高級です。

そこでオススメしたいのが、「絞りのような柄」を染めたり、プリントしてあるものもあります。

手触りは本物の絞りと比べると特有のボコボコなどがないので違いますが、柄だけ見ると似ているので雰囲気は近づけると思います。

絞りののしめは赤色やピンクがほとんどです。

ほしたこ
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絞りはとっても華やかで可愛いのしめなので是非検討してみてください。

まとめ

今回はお宮参りの着物について解説しました。

レンタルでも購入される方でも、お子さんに似合う着物を探す時間はとっても幸せになると思うので、この記事のポイントを読んで楽しんでもらえたらなと思います。

ほしたこ
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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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